アライブ
『あ、いえ…大丈夫です。ちょっと子供たちに会ってきます』
青年はそう言って、院長室を出て子供たちが歌を歌っているお遊戯室へと足を運んだ。
『わぁ、お兄ちゃんだ。お兄ちゃんだ』
歌を歌っていた一人の子供が、青年の姿に気づいた。
その子供の声に、周りの子供たちも青年の姿に気づいた。
『わぁ、お兄ちゃんだ』
子供たちが青年に駆け寄って来た。
青年の周りはあっという間に子供たちでいっぱいになった。
『みんな、久しぶり』
青年は笑顔で子供たちに告げた。
『お兄ちゃん、遊ぼ、遊ぼ』
子供たちは嬉しそうに青年に抱き着いた。