アライブ


『君達にはこれからゲームをしてもらいます』


その低い声の言葉に周りはざわついた。


ゲーム?


俺には理解出来ずに、余計に頭がこんがらがった。


『ここに集められた者たちには共通することがあります。それが何かわかりますか?』


低い声は俺たちに尋ねてきた。


『共通している事?犯罪者か?』


銀髪のホスト風の男がサラリと答えた。


『その通りです。しかし…君達はただの犯罪者ではありません。そう…ここにいる全ての者は“人殺し”です』


低い声のその言葉に俺の胸が痛くなった。


『人殺しである君達にもっとも相応しい舞台を用意しました。これから、ある離島で存分に“殺し合い”のサバイバルゲームを楽しんで貰います』


低い声のその発言に、辺り一面が静まり返った。



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