アライブ
『あそこか…』
無精髭を生やした警察官は青年たちが逃げ込んだ雑居ビルを見た。
そして、無精髭を生やした警察官と橘玲子はパトカーから下りた。
『状況はどうだ?』
パトカーから下りた無精髭を生やした警察官が、雑居ビルの下にいる若い警察官に尋ねた。
『先程、このビルの管理会社からカギを借りてきまして…上では今からカギを開けて中に突入する所です』
若い警察官は無精髭を生やした警察官に敬礼して状況説明をした。
『そうか…我々も行こう』
無精髭を生やした警察官は、橘玲子にそう言って非常階段を上りはじめた。