アライブ
白い部屋の隅で、一人の警官が拳銃を握り締めていた。
その拳銃からは硝煙が立ち上っていた。
犯罪者たちはその光景に呆気を取られた。
『君達はもはや社会をはみ出したゴミたちです。その吊り目の男のように、ゴミらしく死にたくはないでしょう。だから君達にはチャンスを与えます。これから始まる殺し合いのサバイバルゲームで、最終的に生き残った一人には“自由”を与えましょう。もちろん、犯罪歴など全て抹消致します』
低い声がそう告げると、犯罪者達は息をのんだ。
『“自由”が欲しければ、最後まで生き残りなさい』
低い声のその言葉を最後に、俺たちはまた頭から黒い布を被せられ、どこかへと連れていかれた。
これから始まる“自由”な未来を手に入れるための舞台へと。