アライブ


『だろうな…、そしてこの俺たちの指にはめられた指輪…』


上山翔は自らの指にはめられている指輪を見つめた。


『警察にはめられたこの指輪…力いっぱい引っ張っても抜けない。一体これは何のために…』


相沢誠也も自らの指輪を見つめた。


『この島で最終的に生き残った一人に“自由”を与える…それが奴らの言ってた言葉。最終的に生き残った一人に…一人?奴らはどうやって一人になったことを判断する?』


上山翔は相沢誠也に疑問を投げかけた。


『この指輪がカギ?』


相沢誠也は唾をのんだ。


『おそらくこの指輪は人間の体温に感知して、奴らに何かしらの情報を与えてるんだろう』


上山翔は考え込みながら伝えた。



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