幼なじみ
「ハヤトが使っていたパソコンを見せてもらってもいいですか?」
なんでそんなことを言ったのか、あたし自身にもよく分からない。
店長さんは力なく微笑んで。
「ああ、どうぞ。好きなだけ見ていっていいよ。」
そう言って、ルームナンバーのついた鍵を渡してくれた。
「ありがとうございます。」
あたしは軽く会釈をすると、薄暗い店内の奥へと進んで行った。
三号室。
鍵を使って、扉を開くと。
薄い壁で仕切られた二畳ほどの個室に、ハヤトがよく使っていたパソコンは置いてあった。
白い大きな蘭の花が、飾られている。
さっきの店長さんが、飾ったものだろうか。
あたしは椅子に腰掛けると、周囲を見回した。
こんな狭いところで、何十時間も。
ハヤトは一体なにを見ていたんだろう。
ハヤトが見ていたもの。
あたしはそっと、パソコンの電源を入れてみた。
ディスプレイが明るくなる。
検索サイト。
お気に入り。
閲覧履歴。
あたしはハヤトの過去の足跡を探るように。
夢中でマウスを動かし始めた。
なんでそんなことを言ったのか、あたし自身にもよく分からない。
店長さんは力なく微笑んで。
「ああ、どうぞ。好きなだけ見ていっていいよ。」
そう言って、ルームナンバーのついた鍵を渡してくれた。
「ありがとうございます。」
あたしは軽く会釈をすると、薄暗い店内の奥へと進んで行った。
三号室。
鍵を使って、扉を開くと。
薄い壁で仕切られた二畳ほどの個室に、ハヤトがよく使っていたパソコンは置いてあった。
白い大きな蘭の花が、飾られている。
さっきの店長さんが、飾ったものだろうか。
あたしは椅子に腰掛けると、周囲を見回した。
こんな狭いところで、何十時間も。
ハヤトは一体なにを見ていたんだろう。
ハヤトが見ていたもの。
あたしはそっと、パソコンの電源を入れてみた。
ディスプレイが明るくなる。
検索サイト。
お気に入り。
閲覧履歴。
あたしはハヤトの過去の足跡を探るように。
夢中でマウスを動かし始めた。