秘密の彼氏
「夢菜チャン?そんなに可愛い反応されたら、止まらなくなるんだけど?」
「ゃだっ」
「やだ、ねぇ。でも夢菜チャン、素直じゃなかったからなー」
「そんなことないっ」
「また嘘ついて・・・お仕置き希望かな?」
「ぃゃ、違うっ」
意地悪な事ばかり言う慎ちゃん
まだ男性経験の少ない私は、どうすればいいのか分からなくて、いいように遊ばれる
「俺、眠くなってきたんだよね~」
そう言うと、慎ちゃんはまたお姫様だっこで、私をどこかへ連れて行く
・・・そっちってさ
寝室
だよね?
私、まだそういうのは早いと思うんですが・・・
私の心配を余所に、慎ちゃんは寝室に入るとベッドの上に私を降ろした
そして、ニヤッと笑うと
「おやすみ」
そう言って私の上に覆い被さる
ぅっっ
お父さん、お母さん、ごめんなさい
夢菜は今日、大人になります
予定よりは早かったけど・・・
相手は好きな人です
安心してください
・・・・・?
って慎ちゃん?!
慎ちゃんは、私を抱きしめたまま横になると、そのまま目を閉じた
「ぇ・・・」
私の声に慎ちゃんは目を開けると笑いながら
「夢菜、期待してくれてたところを申し訳ないんだけど、俺、眠いからねるよ?」
ぅっっ
恥ずかしいっ
さらに顔を赤くした私を置いて、慎ちゃんは本当に眠りの世界へ・・・
私を抱きしめたまま・・・