秘密の彼氏
「ふーん。夢菜チャン、赤くなっちゃって。そんなに俺がかっこよかったんだ?」
「んなっ・・・っ違ぅっっ」
更に顔を赤くする私を見て、慎ちゃんはニヤッと笑った
「こんなことくらいで赤くなって、夢菜チャンは何を想像してたんだろうね」
「ぅっっしてないっっ」
完全に慎ちゃんのペース
慎ちゃんは意地悪な笑みを浮かべると
「まーいいや。まだまだこれからだしな」
と、意味深な言葉を残して車から降りていった
・・・っ鬼畜
赤くなった顔が冷えるのを待って、私も車から降りた
_____がちゃ_____
「お邪魔しまーす」
「いや、誰もいないんだから別に言わなくていいから」
いゃ、一応・・・ね、、、
今までに何度も来たことがある家
それでも、付き合い始めてからは初めてだから緊張する
「おい!お前、いつまで玄関で突っ立ってる気だ?!」
「っ言われなくても入りますよーだ」
「ほう。なかなか挑戦的なことで」
「ふんっ」
さっさと靴を脱いで慎ちゃんの横をすり抜けようとすると、また腕を捕まれた
「夢菜、素直にしてないと・・・後で後悔するのはお前だぞ?」
耳元で囁く
耳に息がかかってゾワゾワするし
また顔が赤くなってくのが分かる
慎ちゃんはそんな私の顔をのぞき込むと、ニヤッと笑って
「あっちで座っとけよ」
と囁いてキッチンの方へ歩いていった
「なー、昼飯どうする?」
リビングでごろごろしてると、尋ねられる
「なんでもいいよー」
特に希望もないし 笑
おいしかったら何でも・・・ねえ?
「お前、いっつもそれなー」
「だって、ほんとに何でもいいもん」
「ふーん。じゃぁさ、お前、なんか作れよ」
「・・・それは嫌」
「いや、無理!お前が作れ」
「いや、無理!!じゃあ慎ちゃんが何か作ってよ」
少しのことで言い合いになっちゃう私たち
結局、2人で作ることになったんだけど・・・
「じゃー私がご飯を炊くから、慎ちゃんはおかずを作ってて」
「おー」