秘密の彼氏
_____フワッ_____


「ひぁっ」


一瞬にして体が宙に浮く

ってか・・・

お姫様だっこ?!

本日、何度目だろうか、一気に顔が熱くなる


「ちょ、ちょっと!!降ろしてよ」

「ん、分かってるって」


そう言って降ろされたのは、ソファーの中

慎ちゃんも、隣に座ってくる

予想通りの密着感に、顔を背けると


「夢菜、耳まで真っ赤だけど?」


そう言って、慎ちゃんは私の耳に触れる


「ちょっっ」

「耳、弱いな」


今度は耳元で囁いてきた


「も、ゃだぁ」


力の入らないまま抵抗すると、にやっと笑って抱きついてくる

もー、ほんと駄目!!

ドキドキしちゃって止まらない

それなのに、ドキドキが伝わっちゃうくらい側にいるから恥ずかしくて仕方ない


< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop