PURE~君想う空~
「食べますよぉ。
ヘルパーの仕事って体力消耗は、半端ないですもん。
若いから、すぐ消化されますけどね。」

「どうせ俺は、ジジィですよ。
食欲戻って、正直安心したよ。
直樹君亡くなってから、ガリガリに痩せて、点滴打ちに来た事も有ったもんな。よく立ち直ったよ、亜紀ちゃんは。
頑張ったな。」


高田先生が、優しく微笑んだ。


そう……。


私は直樹君がいなくなってから、ただ息をしてるだけの姿だった。


あの時は、現実を受け入れる事出来なくて……。


何も考えられなくて……。


心配したお父さんが、病院に運んでくれたんだ。


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