PURE~君想う空~

「亜紀ちゃん、今日お母さんいる?」


高田先生に、抱っこされたまま駐車場に向かう。


「いない…。お姉ちゃんも老人施設に泊まり……。」


ユラユラする高田先生の胸の中、あたしは意識が途絶えた。





「ん……。」


寝返り打ちながら、ボンヤリと目を開けた。


「亜紀ちゃん?
目が覚めた?」



先生………?



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