PURE~君想う空~
「いえ……。」


流れる景色を見ていた。


「何か有ったよね?何年、亜紀ちゃん見てると思ってるの?あからさまに不機嫌してるじゃん。」


「美麻ちゃん………美麻ちゃんに告白されたんだぁ?
良かったね、モテモテで。」


不意に出た皮肉な言葉。


自分でも、何でそんな言葉が出るのか分からない。


「誰かに聞いたんだ?美麻ちゃんに、告られたよ。それは事実。
でも、断ったよ。
好きな人がいるからって……。」


そう言って、握ってたハンドルから、あたしの右手を繋いだ。



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