王子に姫の恋情を…




言葉の真意には気付いていない由香里だったが
それでも十分だった





いつだって彼方は言葉足らずだけど


態度で示してくれた




私が態度で表すのが苦手な分
彼方はきちんと受け止めてくれた



だから…



私は胸の前でぎゅっと手を握った


「私は…」


声が震える

だけど伝える

伝えたい…



態度で表せない分



「彼方にずっと…恋してる」



言葉で…





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