王子に姫の恋情を…



それで分かったんだ

言葉って大切だけど、それだけじゃないんだって



心を大切にしないと人の気持ちなんて分からないんだよね


…って、
何か柄にもないこと喋っているような気がして恥ずかしいんだけど




ピンポンパンポーン



『1年2組千堂彼方君、教室まで来てください
西田君が待ってまーす』







…!?


これって…西田君の声…





グィッ


「…えっ!?…って、ちょっ!」

『行ってたまるか、帰るぞ!』




イタズラな笑みを浮かべて走る
二人の影は長く伸びていた




さぁ、これからどこへ行こう

あてはないけど


私たちには駆け抜ける未来がある




二人で手を繋いで歩けたら

きっと眩しく輝くだろう…





< 107 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop