王子に姫の恋情を…
ど、ど、どうするよ
どうするよ私!
体がかちこちに固まって反応できない
…そんな時間も
目的のバスが来て終わってしまった
『乗るぞ』
ふっと自然に離された左手
「え、あ…うん」
涼しい風が当たる
少し汗ばんだ左手
もうちょっと…繋いでいたかったな
って…私また乙女的思考がっ!
だけど
今日1日中一緒にいられるから
また繋いでくれるよね!
私は幸せ妄想をしながら
バスに乗り込んだ