王子に姫の恋情を…
私は遠慮なく窓際に座った
勿論
その隣に彼方が座ってきた
肩と肩が触れ合う距離…
私たちが座ったのを確認したかのように走り出すバス
かたことと心地よいリズムを刻みながらゆっくり進む
『「・・・・・・」』
私たちは一言も喋らなかったけど
その沈黙は嫌いじゃない
とくとくと鳴る自分の脈拍
いつもより早い
その心地よさに目を瞑りながら浸っていたら
だんだんと眠気が襲ってきて
…眠ってしまった