王子に姫の恋情を…





_________...





『ゆ…きろ…お…』




ゆさゆさと揺さぶられて



だんだんと意識が戻ってくる






『由香里起きろよ!着いたぞ』





着いた?


どこに?




…そうだ

私、彼方とデート…





「わわっ!ご、ごめん…」



飛び上がるように起き



私が起きるまで待っててくれた運転手さんにぺこっと頭を下げてからバスを降りた








「あれ?…ここ…」



着いた場所は



前に、奈津実の従兄弟…晴臣(ハルオミ)に連れてこられたショッピングモールだった



晴臣とは

男の子の中で唯一仲が良かった







『突っ立ってないで行くぞ』




私はまた引っ張られるようにされながら付いて行った




また繋がれた手に顔が思わずにやけてくる







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