王子に姫の恋情を…
…いつの間にかショッピングモールの中から抜けていて
知らない道を歩いていた
繁華街…とでも言うのだろうか
派手な格好のお姉さんがたくさんいる
不思議とこの中にいると自分の地味な服装が目立って見えてくる
自分の知らない世界
私はただ黙って彼方についていくしかなかった
いつもは履かない少しヒールの付いた靴
長時間休みなしで歩いているからすごく痛い
彼方がなぜ…怒ってる?呆れてる?のか
それさえも分からないから心も痛い
彼方がこうなったのは私のせいだと思う
でも理由が分からない
そんな自分が辛い
頭の中がごちゃごちゃしすぎて
初めてのデートなのに嬉しくない
…ボーっとしていた私は気がつかなかった
ある建物の中に入ったことに…