王子に姫の恋情を…
…そんな
感動的なムードをぶち壊したのは…
『くくっ…俺もうだめ…』
『同じく…ヤバイ…』
そう言った後
大笑いしだした双子達だった
「は……?」
今度はこちらが呆然とする番だった
『ひー…笑い死にする…』
『彼方…どんだけキザに決めるんだよ!?…あー腹いてぇ!』
え…
ちょっと
口調がかなり違うんですけど
てか何が起こったの!?
『てめぇら…さっさと出て行きやがれ!』
まだ笑いが収まらない双子に
怒り心頭になってるのがオーラで分かってくる彼方
『あ、ちょっと待ってよ』
『まだ自己紹介してねえし』
と言いながら
私を彼方から引き離して体の向きを変えさせる
…?
さっきしてなかったっけ?