王子に姫の恋情を…



私はちょっとビビッて彼方の後ろに隠れこんだ




『はぁ…彼方にぃ思ってたより大変そうだね』

『俺もそう思う』



「ちょっとそれどういう意味よっ!?」



明らかに私にむけて言われた言葉だったから

彼方の後ろに隠れて反撃


…え?
迫力もクソもないって?




だってあれ絶対に小学生じゃないでしょ!





しかも超美人だしそれでいて男の子だなんていわれてもある意味怖くない?






『まあいいや、俺等もう帰るね』

『今日は彼方にぃの彼女見に来ただけだし、じゃあね~由香里さん、彼方にぃに愛想尽かさないでやって』



『てめぇ等もう帰れ!』




彼方がそういうと双子は笑いながら揃って保健室から出て行った






…あ、嵐が過ぎ去ったようだ






2人きりの保健室はシーンと静まり返っていた






ていうかあの制服どこから入手したんだろう…


てか何であんな芝居じみたことやってたんだろう




私の頭の中はぐるぐると疑問が渦巻いていた










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