王子に姫の恋情を…
そんな私を
「え?…キャッ!」
ヒョイッと持ち上げてベッドまで運ぶ彼方
勿論突然の事に意味が分からなくてジタバタ暴れる私
そしてなにやら危険信号が私の頭の中で鳴り響いているので
この流れに乗らないように慌てて話題を逸らす
「きょっ、今日彩雅君も清雅君も学校なのになんで来てたの?」
『あいつ等小学生だからまだ夏休みなんだよ』
「あの制服どうしたんだろうねー?」
『さあ?知らね』
「今日暑いよね~…」
『へーえ』
ヤバイ
これは本気でヤバイ
何とか回避しようと考えていたけど
どうやらもう遅かったようだ
ボスッ
保健室のベッドに座らせられる
『なあ、もう1回してくんね?』
妖美な微笑を向けてくるのは
絶対私がそういうと赤くなるのを判ってやっている確信犯
「な、何を?…」
それにつられて顔を赤くしながらしらを切ってしまう私は
どうしようもない馬鹿
絶対
絶対さっきのキスの事言ってる…
あんな恥ずかしい事をもう1回やるなんて事態は避けなければっ