王子に姫の恋情を…




…由香里はしばらくの間動きが止まっていた



まあ、そりゃそうだよな

今まで女だと思っていたのが男だったら驚くのも…



『小学生!?』





「『『驚くのそこかよ…』』」






…ああ
うん

由香里はそういうやつだったよ…





『いやだって…私と1つくらいしか違わないと思った』


明らかに呆れている俺たちを見て
良くわからないフォローしだすし…






『ねえ、あんた分かってる?』
『俺等男、お・と・こ!』





それくらい分かっているとでも言いたそうな由香里の顔がどんどん崩れていく

まさか…




「男ぉ!?」






「『『…はぁ』』」


今気づいたんだな
うん…






改めてこいつの鈍さにはうんざりするよ







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