王子に姫の恋情を…
そんな俺を見て由香里は少しの間呆然と突っ立っていたけど
『ぷぷっ…』
「てめぇ!笑うなよ!」
突然失礼なことに笑い出した
くっそー
どれもこれも全部あいつ等のせいにしてやる
帰ったら覚えとけよ
由香里はゆっくりと俺の座っているところまでやってきて
こつん
俺の額に自分の額を重ねる
『大丈夫、ちゃんと好き』
そういって笑う由香里が
女神のように見えた
そして思わず
由香里をぎゅっと引き寄せた