王子に姫の恋情を…
third☆love
いきなりだが
俺は瀬良晴臣
訳あって夏休みの間イギリスまで帰っていた
…そして
今日、新学期には間に合わなかったけど帰ってきた
俺の出番が少なかったのは
決して作者が俺のことを忘れていたわけではなく
俺のほうに事情があったからだ
「ふぁぁ~眠っ…」
面倒くさいな…授業サボって部活ほど出て帰ろっかな?
『ねえ、君1年生?』
そのとき
後ろから声をかけられた
「…誰ですか?」
ウチの学校の制服を着ているけど
こんな奴見たことがない
『そんなことどうでも良いよ
俺、西田輝樹(ニシダ テルキ)って言って明日からここに編入するんだよね
よかったら俺の友達になってくれない?』
輝樹!?
…まさか、こいつ
「…遠慮しとくよ
それと、由香里には彼氏がいるよ」
由香里という単語を聞いたとたん
ぴくっと西田の眉が動いた
『…お前まさか、晴臣?』
「いまさら気づいたか、バーカ」
俺は勝ち誇ったような笑みを浮かべた