王子に姫の恋情を…
待ち合わせ場所は
小さなバス停
てこてこと歩いていくと
バス停には人一人いなかった
「…やっぱり彼方まだだよなぁ」
1人だと何だか心細いと言うか寂しいと言うか…
はぁ…
「彼方…早く来ないかな?」
って、ちょっと
何だか私恋する乙女っぽくない!?
きゃ、キャラじゃないよねぇそんなの!
何で?!どうして!?
ぎゃ~
私キモっ!
『由香里…もう来てたのか?』
私が頭を抱えてうなっていたら
真後ろから聞きなれた低い声が聞こえてきた