一匹狼少年~ペットな彼~
ちょっと杉田さんの顔を突っついてみる。
それでもスヤスヤ眠っていて、ぴくりとも動かない。
「じゃあ、ほんとに寝て…」
無意識と言えども、誰かに抱きつくもんなの?!
わっ!どうしよ…。
杉田さんを起こしたほうがいいよね?
このままじゃ、帰れないしー‥。
「杉田さん、起きて下さい!」
声を出して、杉田さんの体を揺すった。
「…んー‥あ、れ?」
杉田さんは意識を戻すと寝ぼけ眼でアタシを見つめた。