一匹狼少年~ペットな彼~





「え?あ‥あの狼を追いかけようと思ってー‥」




アタシの言葉を聞いて、杉田さんは少し険しい表情をしたけれどすぐに優しく微笑んでくれた。





「わかった。気をつけてね。俺、何も出来なかったしな…。さっきの狼にお礼行っておいで」




杉田さんー…。



「ありがとうございます!」




アタシはそう言いながら、頭を下げ狼が向かった方へと走った。





「あんな必死な顔されたら、止められないよな…」




アタシが向かう行き際に言った杉田さんの言葉はアタシの耳には届かずにー‥。









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