一匹狼少年~ペットな彼~
狼の正体
アタシはさっき助けてくれた黒い毛並みの狼を追って、路上を走っていた。
あれ?
さっきの狼、どこいったのかな…?
キョロキョロと周りを見渡すと前にさっきの狼の姿が見える。
「あっ!待って!!」
そう大声で叫ぶも、狼は先にあった道に曲がってしまった。
アタシはそれに続いてあとを追う。
はぁ‥はぁ…。
走るの速いよ‥。
動物だからだろうけど、疲れる~。
やっと狼が曲がった道までくると、さっきまで姿があった狼が見当たらなかった。
えーー‥
ここまで来たのに見失うなんて…
せっかく、追いかけて来たのにー‥。
よーし、こうなったら……
「ねぇー、ブルーの瞳のオオカミくーん!出てきてよ~。」