高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
右頬に

『勝利』と指で書いて
チュッと音を立ててキスをした。

左頬にも
同じにして
ブチュ~と音を立てた。

ポチは真っ赤になっていた。



「これで勝てる?」



「うん、俺今年、アンカーだし
騎馬戦は大将だから
絶対勝ちたいんだ。」


そう言った。


いたずら心がフツフツと湧き上がる。



「んじゃ、特別に!!」


額にチュッ


鼻先にチュッ


両頬にチュッ



そして短く唇にチュッ・・・・・


「いってらっしゃい~」と送り出した朝の
1コマを思い出して
笑ってしまった。
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