高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
それからポチは私の部屋に
入って行った。


何をするのかと
慌てて洗剤のついた手を洗い流す。

物音が聞こえた。


「ちょっと…ポチ!?」


スーツケースをひっくり返した。


「なにすんの?」


「逃げる必要なんかない。」
ポチは気が狂ったように
スーツケースを蹴飛ばした。


「やめて!!壊れるよ!!」

乱暴に洋服を
ワードロープに戻す。


「ポチ…くみ…
一緒にいていいの?」


「あたりまえだろ!!
ばーか!!」

ポチは泣いていた。
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