高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
運命の時


「原田さん、原田くみさん。」

看護師に呼ばれて
中待合室に座った。

ポチがウロウロするから
見かねた看護師が

「どうぞ、一緒に。」
とポチに声をかけた。


ポチはペコリと頭を下げて
私の横に座った。


「いいよ、ポチ・・・
私一人で大丈夫よ。」


「なんで?俺だって一緒に聞きたい。
父親になるんだから。」



ポチはマイペースだ。
人の目なんか気にしない。



「原田くみさん~
診察室一番にお入りください。」


私は深呼吸をした。


「俺も行く。」
ポチも一緒についてきた。
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