高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
二人でコーシローの寝顔を見ていた。


「こいつどんな男になるのかな。」


「楽しみだね。」


「たくさんの友達に囲まれて
輪の中心でいつも笑顔でいて欲しい。
俺みたいにあまのじゃくじゃ
ないといいな。」


「そうだね。
ポチの頑固も困るかな。」


ポチが首筋にキスした。


「旅行行っておいで。
私はコーシローとポチの実家に
遊びに行くよ。
でね、空港までポチパパに
迎えに行ってもらって
まっすぐポチも合流する
いい考えでしょ?」


「どうして俺を行かせたいの?
寂しくないの?」



「思い出作ってきて。
高校生らしい思い出を・・・
ナベくんもいるしきっと楽しいよ。
ポチだってたまに気晴らししなくちゃ。
パパだっていつも頑張ってるから
私は行ったんだもん。
楽しい旅行だったよ。
ポチだけ可哀そうだよ・・・・・」


「くみちゃんといたいだけなのに?」


「それだけじゃないでしょ?
一週間の集団生活が辛いんでしょ?
これから社会に出たら集団生活の
塊だもん。
これだって社会勉強だよ。」



「いつもくみちゃんは
俺の背中を押してくれるんだね。」


「あたりまえよ。
大事な、愛しいダ~リンだもん。」


そう言ったら
ポチがふざけて
ギュ~~~ッと抱きしめてくれた。
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