高校生ダ~リン~ポチクミの真面目な恋の物語~
アンカーのポチには6位中5位で
バトンが渡った。
1位との差は結構開いている。


二周だから何が起きるか
わかんないし・・・・
でもね、歩幅が広いんだ・・・
ポチは昔から走るスタイルが変わっていた。
人が二歩三歩で走れば
それを一歩で走ってく。


それがまるで風をきっているって
いう走り方にみえた。

私と幸志朗の前を走ってきた。
にっこり笑顔


「コーシみた?
パパカッコいいね~~」


一周目はピッチをあげず
そのまま走っていたが
二周目を越えたとこからだった。


ラストスパート!!!


ポチだけ違う・・・・・
みんなが苦しそうに走るけど
ポチは私を見ると笑顔になった。


口をパカパカ開けて
何かを言っていた。


ん???


「 ア イ シ テ ル 」

私は返事の代わりに
幸志朗にキスをした。


ポチはあっという間に
一位走者をとらえた。


そしてゴールのテープを切って
まっすぐに私の前まで走ってきた。


「帰ったら俺にキスしてね。」
そうつぶやいて
みんなの輪の中にもどって行った。



ポチを好きになって
よかったよ。
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