汚れた街の汚れなき天使
【第1章】初めての×××
「なぁにびびってんだよ??」
そう言われてもこういう所ってのは今まで来たことないですし。
さっきまでは会社の飲み会だったのに帰りが同じ方向の、この伊藤先輩に捕まってしまったのが運のツキ。
「先輩一人で行かれて……」
「ぬわぁに??せっかく先輩が奢ってやろうって言ってるのに顔潰す気か??」
「ゴメンナサイ」
先輩どれだけ飲んでたっけ??
生大5杯に冷酒を3本は軽くいってたな。こりゃ諦めるしかないかも。
今思えば、ここで強引に帰ってしまえばこんなに悩むことは無かったんだろうけどさ。
なんて後悔しても遅いんだけど。
『ようこそ!ナイトフェアリーへ』
「おら、入るぞ??」
怪しげな黒服と強引な伊藤先輩に誘われるがままに、俺は風俗の門をくぐってしまった!!
お母さん、お父さん、ゴメンナサイ……。