汚れた街の汚れなき天使




初めてキミに逢った日に



お客としてキミ触れなくて



本当に良かった。






「好きな人とこうするの初めてだよ?」



なんて、あの日キミに触れていたら俺はただのお客さん。


こんな感情は生まれなかっただろう。




腕の中で、まるで初めて男女の行為を知ったかの様なその表情に、気持ちが一気に高まる。



いつもいつも、俺が欲しい言葉をくれるから……もっともっと喜ばせたくなるんだ。









愛してる。



だから……自分の未来は自分で選んで欲しい。





まりあはきっと駄々をこねるだろう。


そんな顔を思い浮かべ俺も決意する。


キミが待てって言うなら、何年でも待とうって。





……決めたんだ。




< 170 / 215 >

この作品をシェア

pagetop