汚れた街の汚れなき天使
【第2章】初めてのキス
雑踏をかき分けナイトフェアリーへと向かう。
きょろきょろ周りを見渡して、一応他に人がいないか確認なんてしちゃってから。
「あの……予約の波多野ですけど」
「お待ちしておりました。少々お待ちくださいませ。」
そう言われて待合室で一服する。
深夜じゃないだけにまだそんなに忙しくないのだろう。俺以外に2人の客が待っているだけだった。
とはいえ……さほど広くないこの待合室に知らない男達(それもエロ目的)と一緒にいるのは息が詰まる訳で。
思わず目の前に置いてあったメニューのような本を手に取ってみる。
当店No.1!そう書かれた所に屈託のない笑顔のキミが映っていた……それから順々に各女の子の説明に続く。
身長、体重、スリーサイズ、年齢。
マリア 158センチ 42キロ 18歳
っておいおい(汗)18歳かよ!!
どうりで幼く見えた訳だ。
今年23になる俺はもう既におじさんに見られるのだろうか??
最後のページにコース毎の説明、があるんだけど。
ん?
んんっ??
どえぇぇぇえっ!!!!
いやいや、無知なのにこんな店に来てる俺も俺だけどさ。
思わずガタンっ!と椅子から落ちそうになるぐらいの衝撃の事実がそこには書いてあったのでした。