汚れた街の汚れなき天使





波多野まりあ。



あの惨劇の被害者だと知る者はもういない。



溢れんばかりの笑顔で患者に接する彼女は、たくさんの人に必要とされている。









仕事や境遇なんて関係ない。



いらない子なんていないから。







俺だって、今日もまりあに生かされている。







自分を必要としてくれる人が必ずいる事。





忘れてしまいそうだけど





躓いたときに思い出すんだ。





【そばにいるよ】





その言葉と共に、前へ進む。











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