汚れた街の汚れなき天使


「海人見っけ!!」



ナイトフェアリーを出た瞬間に聞き覚えのある声。




まさか!?



このゴツい声は……。




伊藤先輩!!!!!!!





よしっ!!ここは一つ他人の振りで誤魔化そう。




「海人??人違いですよ」


ではそういう事で……。



「な訳ねーだろーが。胸の社章が海人だって言ってるぜ??」




うぉあっ!!


マジで???




なんで俺今日に限って几帳面に社章なんか付けて来たんだ??(朝礼の時に社長がいたからだけど)



頭がくらくらしてきた。



先輩には散々説教されたってのに……。




「さぁ海人~話聞かせてもらうからな!!」




だから俺そういうお店に興味ないんですってば!!……なんてこの状況では言えず……先輩行きつけのキャバクラに渋々付き合うのでした。



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