汚れた街の汚れなき天使
「あの、君……」
「あ、マリアでいいですよ〜♪」
って何で突然服脱ぎだしてるんですか???
「ちょっと待って!!俺別に先輩に連れて来られただけで……なんていうかこういう所も初めてだし」
「緊張してるんですか〜??大丈夫ですよ!」
そう言って笑った表情があまりにも可愛すぎて。
幼い顔、ひょっとしたらまだ10代じゃないだろうか?
初めて会った俺みたいな男に笑顔で接してくれる姿が眩しくて……。
「ダメっ!!」
マリアちゃんの服がはらりと落ちて下着姿だけになった所で俺は慌てて止める。
「時間、無くなっちゃいますよ〜??」
そんな不思議そうな顔で見ないでくれよ。
男はみんな触りたいだけ、ヌキたいだけとは違うんだぜ??
「いいから座って!!せっかく来たから俺はマリアちゃんと今から話がしたい!それでもいい??」
「いい?っていいに決まってるけど……サービスしなくていいの??」
「座っててくれたらいい。あと目のやり場に困るから服も着て?」
この子にとっては仕事であり、当たり前の事なのかもしれないけど……俺はこの目の前のキミを穢したく無かったんだ。