汚れた街の汚れなき天使
「まぁ昨日は俺も言い過ぎた。けどな、身を滅ぼすほど金使ったりするんじゃねーぞ?あくまでも遊びだって事忘れるな」
「頭には……入れときます。」
(俺は……先輩のお姉さんの気持ちの方に近いですけどね……)
もし、キミが風俗を続ける理由が借金だとしたら……身を滅ぼしてでも助けてやりたい。
でもなぁ……。
Hだから?
風俗で働くしかない??
どうしても腑に落ちないんだ。
そんな事を言う相手って何者なんだろう??
彼氏?
いや、彼氏だったら普通は逆だろ。
ホストとか??
可能性は有るかもしれないけど……それだったら触られずにお金をくれる客の方がありがたいような気もするし。
あーもう、わかんねー!!!
後でメールでもしてみるか。
苦手だけどしょうがない。
「ねぇ……二人とも!のんびりしてるけど今日普通に仕事よねぇ??」
「眞子っ今何時だ???」
「8時10分」
「先輩マズイです!!!!」
「走るぞ~!!!」
ぜぇはぁぜぇはぁ……。
ぎりぎり会社には滑り込んだものの、メールは……午後にしよう。