汚れた街の汚れなき天使
「なんでだろう??海人に何もされなくって……悲しかったんだけど……嬉しかったの」
「うん」
「今日もね?なんか気になって……他のお客さんとは外で会った事なんてないんだよ?」
「うん」
「お客さんね?アタシの傷見ても何にも言わないんだ。部屋が暗いせいもあるかもしれないんだけど……」
「うん」
「こんなに気にしてくれたの……海人が初めてだよ」
「うん」
「アタシね……」
次の言葉は……さすがの俺も頷く事は出来なかった。