汚れた街の汚れなき天使




「あのお店に来たのは15の時だった。お父さんが連れてきたの」



「……ごめん。意味がわかんねーんだけど」



軽い怒りのせいでまりあにまで当たってしまう格好になり慌ててフォローする。



「いや、悪いっ!!別にまりあを悪く言った訳じゃなくて」



そんな俺の言葉にキミは悲しく首を横に振った。



「まりあは悪い子。Hな悪い子なの。だから……連れて来られたの」



「そんなん誰が決めたんだよ?大体15ったらまだ義務教育の真っ最中だろ??」




「……じゃあ海人はいつ初めてのHしたの??」



俺??



俺か???



確かに昔は悪かった頃もあったし、13の時にマセた先輩に……って!!!



それ、なんか関係あんのか?



「13だけど……」



「それだって義務教育じゃん?」



そりゃ確かに間違いないんだけど、でも何かが違う。



そうだ。



普通初Hに親なんて絡んでくるか???



しかも……風俗に連れてくるか???



ありえない話の連続で……俺の思考はストップ寸前だった。




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