汚れた街の汚れなき天使
「何をもって¨好き¨なんだかそんなの俺も知らない。だけど俺もまりあといると楽しくて、もっと一緒にいたくて、胸がドキドキして痛いよ?」
くすっ。
「じゃあ一緒だね♪」
「だな」
幸せ過ぎて俺は……また大切な事を聞き逃したなんて夢にも思わず。
ただ、顔を見合わせて笑うだけ。
甘くて、言葉なんか必要ない幸せな時間。
「じゃあ今日から俺の彼女って事で……いい?」
「なんか変な感じだね?あ……でも」
幸せそうににこにこしていた顔が急に曇りだす……。
「海人、ダメだよっ。彼氏と彼女って事は付き合うって事でしょ??」
「世間一般にはそうじゃない??何がダメ??」
「まりあは誰とも付き合ったらダメって……お父さんが言ってたんだ。」
「大丈夫!!俺がちゃんと話してやる。ついでにまりあがホントは風俗は嫌な事もさ」
まりあを傷つけた父親が怖くないって言ったら嘘になる。
だけど、俺は俺の決めた道、まりあとの未来を歩く為に……闘うんだ。