汚れた街の汚れなき天使
!!!!!!!
まりあが俺の家へ???
先輩が言っている言葉の意味が分からず……二人で???な顔で顔を上げると。
なんでもないだろ?
そんな表情でにやりと笑う。
「そういえば、初めてヒデキと付き合い始めた頃両親に反対されて、私も駆け落ちみたいにこの部屋にきたんだっけ」
眞子さんなんて過去を懐かしんじゃってるし!!!
「先輩!!お忘れかもしれませんが、俺実家から通ってるんですけど……」
「社宅があるだろ?」
あ……この人は意外に人の話を聞いているのかもしれない。
確か、先日の朝礼で社宅として借りているマンスリーマンションの入居者が少ないから希望者がいれば、なんて言ってたっけ。
「俺も昔借りた事あるけどよ、生活必需品は揃ってるし、場所も便利だし、手続きすれば明日からでも入居可だぜ?」
確かに。
それなら普通より家賃も安いだろうし、俺でもまりあを養えるかも。
あとは……まりあの意思だけ。