汚れた街の汚れなき天使






!!!!!!!




まりあが俺の家へ???




先輩が言っている言葉の意味が分からず……二人で???な顔で顔を上げると。





なんでもないだろ?





そんな表情でにやりと笑う。




「そういえば、初めてヒデキと付き合い始めた頃両親に反対されて、私も駆け落ちみたいにこの部屋にきたんだっけ」




眞子さんなんて過去を懐かしんじゃってるし!!!




「先輩!!お忘れかもしれませんが、俺実家から通ってるんですけど……」




「社宅があるだろ?」




あ……この人は意外に人の話を聞いているのかもしれない。

確か、先日の朝礼で社宅として借りているマンスリーマンションの入居者が少ないから希望者がいれば、なんて言ってたっけ。




「俺も昔借りた事あるけどよ、生活必需品は揃ってるし、場所も便利だし、手続きすれば明日からでも入居可だぜ?」




確かに。




それなら普通より家賃も安いだろうし、俺でもまりあを養えるかも。






あとは……まりあの意思だけ。






< 81 / 215 >

この作品をシェア

pagetop