大好きなアナタ×大嫌いな「あなた」
「ぁ、れ?」
「梨紅…」
「な、何でも無いからねっ。慎は気にしな…」

ぎゅっ。

梨紅の言葉をさえぎり 
慎が、梨紅を抱きしめる。
「ちょっ!慎ってば、制服にシミできるって…」
「…関係無ぇよ。」
「でも」
「言ったよな?梨紅」
大きめの声で慎が、梨紅に尋ねる。
ビクッ
梨紅の肩が、震えてる。

あぁ、どしてだろう。
どうして「あなた」は

「お前が大切なんだって、言ったよな?!」

こんなにも、私のことを気にしてくれるの?



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