大好きなアナタ×大嫌いな「あなた」
「ぇ…」
「分からなくなっているんでしょ?


  自分が、慎くんをどう思っているのか」



あーあ、
「鏡には、全然かなわないよ。」
「そりゃ、どうも。」
「……そうだよ、わかんない。
  慎のことが好きなのか、嫌いなのか」

でも、
これだけなら 想いに混ざらないで残ってるよ?

これだけなら わかってるよ?

この思いだけなら   



残ってるよ―――…?

慎が、優しく私に接してくれるたびに

思うんだ。

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