大好きなアナタ×大嫌いな「あなた」
「…なら、いいけど。」
「気にしない、気にしない。」
薄笑いを浮かべる。



『――…分からないんでしょ?慎くんの事が好きなのか』





鏡の言葉が、頭をよぎる。

「あんま、無理するなよ?」
「分かってるって」
軽く、慎の言葉を流すけど
    いつも、
…痛みとして胸に刺さっている。


          慎の言葉は。

無理するなって、何を聞かれても答えられるわけないじゃない。
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