大好きなアナタ×大嫌いな「あなた」

き、らい。

「好き」って、思うのは簡単だった。

「嫌い」って、思うのは楽勝だった。

「好き」って、伝えることが出来なかった。「アナタ」なんていう、幻想を貴方に求めすぎたから。どうやって、伝えればいいのか分からなかった。…とても難しかった。


「嫌い」って、分かってもらえたのかは、分からない。貴方は「あなた」という現実を…真実を信じたくなかった。どうすれば、隠せるか分からなくてもがいた。分かってもらうのは、無理だった…



自分の思いというのは、口にださなければいけないらしい。
でも…どうしようか。


思うように、体が…口が、動かないもんだね。
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