大好きなアナタ×大嫌いな「あなた」



――…あ


視界が歪んでいく。




「…ん」
目が開く…
(…ここ、何処?)
さっきまで、鏡と話してた…のに

今、私が見ているのは

―――…天井。

シャッ カーテンの開く音。

「嵩津(カサツ)さん、大丈夫かしら?」
保健の先生が、話しかけてくれる。
ということは…
(保健室…?)
「せんせ…何で、私…」
「倒れたのよ、教室で。」
「ぇ 」
「熱はないけど…なんか、悩み事かしら?」
「…はぃ」
「無理に、話さなくてもいいけど…先生に、話せることがあったらいいなさい。いつでも待ってるわ。」
「ぁ…ありがとうございます」

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