奪って★まいだーりん
先輩心配してるかな・・。

連絡入ってるかも、と携帯を取り出すと先輩からの着信でいっぱいになっていた。

バイブにしていた携帯が震えた。

先輩だ。

・・どうしよう。

出たほうがいいのかな。

でも突然いなくなったあたしをきっと怒ってる。


・・・・・・・・勝手に怒ってたあたしが悪いよね・・。

ちゃんと謝ろう。

ぴ。

受話器を耳にあてた。

「もしもし・・」

「はぁ。やっと出た」

「あの先輩・・いきなりいなくなったりして、ごめんなさい・・」

ペコリと頭を下げた。

「ぷ!何一人で頭下げてるんだよ」

「え・・」

「うしろ向け」

ガサ、ガサ、と葉っぱを踏む音。

あたしはゆっくり振り返った。







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